『走れ!T校バスケット部』/松崎洋 | 空っぽの時間

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++迷い人のモノローグ

走れ!T校バスケット部/松崎 洋

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帯の文が目をひき、いつか読んでみたいと思っていた作品。

…思ったより、児童文学でした。
文体が幼い…のかな。読みやすくて、かえって読みにくい感じ。
小説より、脚本に近いのかな。

話は、主人公がバスケを通して挫折し、その心の傷をバスケットを通して克服する物語。
そこが中心だと読めますが、正直周りの変化は薄いので、終わってみるとそれだけだった気がして仕方ない。それすらも、試合に負けてたらどうなってたんだろうと、不安定な部分もあるので、もうちょっと立ち向かっていく姿を見せて欲しかったです。

あと、バスケはどんなに並外れて体格のいい選手がいたとしても、その選手が走れないなら、まずそのチームに負けるってことはないですよ…。私も元バスケ部なので、それは納得できません。ファンタジーになってしまっています。残念。